対決とは少しおおげさだが。多分空港ターミナルビル内にしっかりとした浴場設備
があるのは国内では新千歳空港とセントレア(中部国際空港)の2空港だけだろう。
もちろんシャワー設備や、宿泊施設の利用者のみを対象にした浴室設備であれば他
にも多くある。しかしここでいう「しっかりとした」とは一般の外来者にも開放され、施設的
にはよくある「日帰り温泉」に匹敵するほどの設備を有している、という意味だ。
もし筆者が知らないだけで他にもある!とのことであれば、ごめんなさい!ご教示下さい。

先行したのはセントレア展望風呂「風(フー)の湯」で2005年の空港開港時にオープン。
飛行機を眺めながら入浴、という国内初のコンセプトが話題を呼んだ。午前8時から
午後10時までの営業。一番風呂の朝8時過ぎは出発ラッシュの時間帯でもあるので
次々と離陸してゆく飛行機を存分に眺めることができる。

一方の新千歳空港温泉の特徴はナトリウム塩化物泉の温泉水を少し離れた源泉から
タンクローリーで運んで使用していこと。いわいる美人の湯で肌がつるつるになる効果が
あるらしい。また営業時間が午前10時から翌朝の午前9時までの23時間営業なので、
欠航などにより空港での足止めを余儀なくされた旅客に利用されるなど、意外な使われ方
もしているようだ。