6月4日からフジドリームエアラインズが札幌丘珠空港に就航
しました。静岡空港から週2回、火曜と土曜に往復1便の設定
ですが、それ以外の曜日には今まで通り新千歳便がありますので
組み合わせて利用すれば利便性が高まります。なにしろ丘珠空港は
札幌市内。あっという間にサッポロど真ん中に入ることができ
ます。ちなみに丘珠空港へはジェット機の定期旅客便は初就航
となります。

というわけで丘珠就航を記念して北海道人のソウルフードとさえ
言われるジンギスカンのお店を訪ねてみることにしました。かつて
北海道の人たちは牛肉にはとても縁遠かったそうです。お肉と言えば
まず豚肉で、スキヤキなんかも豚肉だったらしい。でも牛肉の代わりに
羊肉がありました。北海道の人々は何かあればジンギスカン、という
時代を長く過ごしてきたわけです。お花見と言えばジンギスカン、
海水浴でもジンギスカン、お客さんが来ればジンギスカン。さすがに
札幌では見られませんでしたが、地方に行けば運動会でもあちこち
からジンギスカンの煙が立ちのぼっていたそうです。さすがに食の
多様化によって最近はそれほどでもなくなったようですが。

しかしそのかわり、観光で北海道を訪れる人々にとっては食の必須科目
となった感があります。ジンギスカン、毛ガニ、ラーメン、これが不動
の御三家でしょうか。

まず初めて札幌を訪れた人々が、ほとんど行くのではないかとさえ
思われるビール園。キリン、アサヒ、サッポロとありますが、やはり
その歴史と伝統から「サッポロビール園」が無敵の王者でしょう。
元ビール工場だった広大な敷地の中に趣向の異なるホールの建物が点在
していて、都心近くにありながら北海道らしい雰囲気を満喫できます。
羊肉には生後1年未満のラムと、二年以上のマトンがありますが、
サッポロビール園で提供されるのはクセの少ないラム肉。付け合わせの
野菜は玉ねぎ、キャベツ、カボチャとなっています。場所柄ビールも
グイグイ進んでしまいますね。

一方すすきのの歓楽街の真っただ中にあって、札幌リピーターに人気
なのが「だるま」。カウンターだけ16席のこじんまりとした佇まい
ですが常に行列が絶えない超人気店です。七輪の上に置いたジンギス
カン鍋でコクのあるマトン肉を焼く本格派で野菜は長ネギ玉ねぎの
ネギコンビのみ。

そして筆者がお薦めするお店は「ツキサップじんぎすかんクラブ」です。
羊が丘展望台や札幌ドームからも近い八紘学園という農業専門学校の
実習農場の中にあります。肉は生マトンでじっくり奥深い旨さを味わう
ことができます。野菜は玉ねぎ、人参、ピーマンが付されます。また
ジンギスカンのお店には珍しくソムリエがいて手軽なものから高級品まで
様々なワインをジンギスカンと一緒に楽しめるのも自慢のひとつ。
農場内の小高い丘に立地しているので四季折々の眺望も素晴らしい
北海道イメージにぴったりのお店です。