国産初のジェット旅客機MRJを開発中の三菱航空機(株)は、同機の初飛行を10月後半に愛知県営名古屋空港(旧小牧名古屋空港)で行うことを発表しました。国産旅客機としてはYS-11以来実に半世紀ぶりの登場となります。同機は全長35メートル、座席数は70~90席の設定となっており、主に国内の中都市間を結ぶ輸送を担います。ただこの分野には既にカナダ・ボンバルディア社やブラジルのエンブラエル社、さらに仏伊合作のATRなどが競合の火花を散らしており、そこに更に割って入るMRJは前途の多難を予想されています。現在までのところ全日空の15機、日本航空の32機をはじめとして主にアメリカとアジアの航空会社から合計223機の確定発注をうけています。